エンジニアがハードワークと言われる理由の一つに、急速な技術の進化があります。日進月歩で新しい技術やツールが登場するため、エンジニアは勉強を継続しなければいけません。新しい知識を迅速に習得して実務に活かす努力は、ほかの職業ではあまり見られない特徴です。また、エンジニアリングは問題解決が中心となってきます。複雑な問題に取り組む際には、試行錯誤を繰り返しながら最適な解決策を見つける必要があるでしょう。この試行錯誤のプロセスが、しばしば長時間労働につながります。さらに、プロジェクトはしばしばタイトな納期が設定されており、プロジェクトの進行状況や完成度に関してプレッシャーがかかることも少なくありません。

もう一つの理由として、働き方そのものが不規則になりやすい点が挙げられます。システム障害や予期しないトラブルが発生したときなど、突発的に仕事が舞い込むことが珍しくありません。そのため、深夜や休日でも対応を迫られることがあり、予定していた休暇が取れなくなることもあります。エンジニアの仕事はチームで行うことが多く、ほかのメンバーとのコミュニケーションも大事です。特に異なるタイムゾーンで働く海外のチームと協力する場合は、ミーティングが深夜や早朝に設定されることもあります。こうした要因が重なることで、エンジニアの労働環境はハードだと感じられるのです。エンジニアの仕事はやりがいがある一方、裏にはこうした過酷な労働条件が存在することを把握しておきましょう。